2020/05/03 00:00

材料を集める

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
材料の種類によって、集める季節が異なります。樹皮なら、初夏。つるなら、秋。北海道の冬は一面が雪で覆われてしまうので、雪が解けた春先に集めることもあります。枝は、季節を問いませんが、大雨や風の強い日の翌日なら、自然と落ちているものを拾うことができるので、材料を分けてもらうチャンスです。

これらの材料は、森の中へ入って頂いてくることもあれば、木立の中で見つけることもあります。河川敷や空き地にも、カゴ編みの材料となる植物が生えています。公園の剪定で出た枝やつるを分けてもらったり、駐車場のフェンスや花壇にからまっていたり、畑に伸びてくる つるも、カゴにすることができます。

カゴを編んでみたいと思う方は、自分の土地以外の場所では、必ず土地の持ち主さんとお話してから、採らせてもらってくださいね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

集めた材料の下処理をして、太さや用途別にまとめる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
枝なら、脇の芽や小枝を払い、長さをある程度そろえて、太さ別にまとめます。

つるも同じように、脇の芽や葉を取り除き、太さ別にまとめますが、長いものでは3m以上もあったりするので、つるをまとめる作業はなかなか手間がかかります。

一番大変なのは、樹皮の下処理です。それぞれの樹皮によって下処理の仕方は異なりますが、まずは枝から外した樹皮を、なめしたり厚みを整えたりします。そこから、必要な幅に切り揃え、幅や長さごとにまとめます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まとめた材料を乾燥させて保管する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
採取してすぐにカゴ編みに使う場合もありますが、ほとんどの材料は、一度、しっかりと乾燥させることで、丈夫さが増し、風合いが出るように感じます。

植物の種類にもよりますが、少なくても2~3か月ほどは乾燥させてから、カゴ編みに使っています。保管中にカビてしまうこともあるので、乾燥状態には気を使います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

乾燥させた材料を使う分だけ水につけて柔らかくする

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そのままでは編むときに折れてしまうので、使う分だけ、水につけて柔らかくします。

植物の種類によりますが、短いもので2~3時間、長いものだと3日ほど、水につけて準備しておきます。白樺の樹皮だけは、水につける必要がありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カゴを編む

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまできて、ようやくカゴ編みです。編む作業の時間は、全体の2割、残りの8割の時間は材料の準備に費やしていると言ってもいいかもしれません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

形を整え乾燥させる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編み上がったカゴは、再びしっかりと乾燥させます。つるの芯までしっかりと乾いて、カゴの完成です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー